ウォーター・レイクシティ
『ねぇ、ニックがいないけど...』

私は三人に言った。

アダムズは顔から血の気が引いた。

『じゃあ、あの音は......』


『多分、ニックが食べらている音だよ。』

ジェイデンは冷静に言った。



音が止んで足音が遠のいた。


音が聞こえた方向に進んだ。


そこにあったのは




ニックの頭だけだった。

肉の塊と化したニックがそこにはいた。


顔は苦痛に耐えたままでまぶたが開いた状態だった。


『こんな事ってあるのかよ.....?』

クリスは震えた声で言った。



『ニック、ごめんな。お前が襲われていることに気づかなくて。お前のことだから俺たちに気づかれないように叫ばなかったんだろ?お前はいつもそうだもんな。目、開いたままじゃ辛いよな。』



アダムズはニックのまぶたを手で閉じさせた。



苦痛で歪んでいたニックの顔が安らいだ気がした。


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