ローリミー
“湊”と呼ばれた男子は、挨拶を返すと
窓側の席の一番後ろに荷物を置いた。
「後3分で遅刻だったのにさー」
「いやなんで膨れっ面だし」
自然に流した綺麗な黒髪に、色白な肌。
そしてその透き通った声。
この人が昨日の人だ!
同じクラスに居たとは思いませんでした!
「ていうか湊、ライン返してよ!」
「ごめん、俺携帯放置してる」
「バカ!それ携帯電話の意味ないじゃん」
笑い声が教室を埋めていく。
そしてその中心にいるが昨日、
私に突然の告白をして来た人。