ローリミー
「ハヤマさん、誰かとお昼食べる約束してる?」
「…いや‥してないですっ」
「そっか!よし!それじゃあ!!」
嬉しそうに返事をして、
彼女は両腕で私の腕を掴むと
その場を立たせるように力強く引っ張り、
教室を出ると駆け出した。
「お昼一緒に食べよ!!」
階段を駆け上がり、途中人にぶつかりそうになる。
手に持ったお弁当の中身が
ぐしゃぐしゃになっている事を予想しつつ、
初めて違う人と食べるお昼にドキドキしていた。