ローリミー






ボッと湯気が出るような熱い感覚に

襲われて一瞬息が詰まる。



「……好、え?…付き合っ?!」



思考がフル回転すれば慌てる私。

我ながら自分に集中力をあげてほしいと思う。

そんな様子を、気にしてない、と

言わんばかりにまた俯く目の前の彼は

恥ずかしさを隠しているように見えた。



「……うん、好き。だから‥」

「…………」





暫くして顔上げた彼の目は、

とても真っ直ぐに私を捉えていた。







< 8 / 20 >

この作品をシェア

pagetop