愛の唄を届けよう
9月
いつも通り、屋上でお昼を食べていた。

「ねぇ・・李瑠・・・」
「ん?おいしいですよ?上手になりましたね。手の怪我も18個になったし?」
「そうじゃなくて」
「なに?明日はハンバーグ?」
「・・・」
「ごめんなさい。何ですか?」
「一緒にバンドやろう?・・・やりませんか??」
「はぃ?」
「李瑠って、ギターできるでしょ?」
「まぁな?」
「教えてよ。それで、路上ライブやって、有名になるの!いい考えじゃない?」
「いいけど、できんの?歌。音痴そうだよ。瀬菜・・・」
「はぁ?!」
俺たちは
名前で呼ぶようになって
時間が合えば、遊ぶ。
そんな仲になっている。
友達以上、恋人未満
ってやつ?

「とにかく、明日からよろしくね。」
そういって瀬菜は去っていった。
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