私は彼に愛されているらしい
■名前を呼んで
ちょっと気になって
思えば私もいけないのかもしれない。
久々に会う友人、佳代とのガールズトークを楽しんでいたときに聞こえて話題が私の思考を固まらせた。
「なんか彼氏がよそよそしくてさ。」
「なにそれ、また?」
「急に敬語とか使いだすの、キモくない?」
「えー?てかウザイ。」
話の前後は分からない。でもハッキリ聞こえてきた会話の一部分に私の心は強く反応したのだ。
よそよそしくてさ。
そう、まさにその言葉に。
「みちる?どうかしたの?」
いつの間にかトイレから戻っていた佳代が不思議そうに私を見つめていた。
どうやらカップを口元に持っていった姿勢のまま固まっていたらしい。
「あ、佳代。おかえり。」
「うん、ただいま。」
楽しかっただけの時間に思わぬ衝撃が飛び込んできてすっかり気分はぐるぐるマーブル模様になってしまった。
実はそう、ちょっと思ってたんだよね。
倦怠期なのかなって。
今まで感じてはいたけどハッキリと言葉で表してなかった思いがついに形となってしまった。
倦怠期、そう胸の中で呟いてしまえば一気に気持ちが沈んでいく。
佳代との会話も、何となく力が入らなくなって携帯の存在だけが気になり始めた。
久々に会う友人、佳代とのガールズトークを楽しんでいたときに聞こえて話題が私の思考を固まらせた。
「なんか彼氏がよそよそしくてさ。」
「なにそれ、また?」
「急に敬語とか使いだすの、キモくない?」
「えー?てかウザイ。」
話の前後は分からない。でもハッキリ聞こえてきた会話の一部分に私の心は強く反応したのだ。
よそよそしくてさ。
そう、まさにその言葉に。
「みちる?どうかしたの?」
いつの間にかトイレから戻っていた佳代が不思議そうに私を見つめていた。
どうやらカップを口元に持っていった姿勢のまま固まっていたらしい。
「あ、佳代。おかえり。」
「うん、ただいま。」
楽しかっただけの時間に思わぬ衝撃が飛び込んできてすっかり気分はぐるぐるマーブル模様になってしまった。
実はそう、ちょっと思ってたんだよね。
倦怠期なのかなって。
今まで感じてはいたけどハッキリと言葉で表してなかった思いがついに形となってしまった。
倦怠期、そう胸の中で呟いてしまえば一気に気持ちが沈んでいく。
佳代との会話も、何となく力が入らなくなって携帯の存在だけが気になり始めた。