番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
「蒼介さん、どうしたの?」


すると、蒼介さんが言いにくそうに
言葉を紡いだ。



「……モモ、さっき怖くなかった?」


「え?」


「俺が押し倒したとき」


蒼介さんがすごく真面目な顔をして
私を見つめている。


びっくりしたし、
頭がポーッとしたけれど…

すごくドキドキしたけれど…


でも…



「怖くはなかった」



そう答えると
蒼介さんにギュっと抱きしめられた。


「蒼介さん?急にどうしたの?」


そう尋ねると、

蒼介さんは私を抱え込む両手に
ますます力を込めた。


「…俺、前にお前に
すごく酷いこと、しただろ?

人のいないとこ連れ込んで…

だから、
お前に怖がられても

気持ち悪いって拒絶されても
仕方ないって思ってた。

それでお前と前に進めなくても
しょうがないと思ってた…」


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