番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
すると、
華やかな女子大生のグループが
目の前の芝生を横切り、
足を止めた。
「あれ、もしかして、蒼介?」
ツヤツヤの赤い唇が、
蒼介さんの名前を口にする。
その瞬間、
心臓がドクンと嫌な音を立てる。
「消えろ。」
表情を固くこわばらせた蒼介さんが
目を合わせないまま、
冷たく呟いた。
「あ、その子なんだ、噂の新しい彼女!
可愛いーー!!」
蒼介さんのイラだった様子を
気に留めることもなく
その綺麗な女の人たちが
近づいてきた。
蒼介さんの、…お、ともだち…?
のどの奥が、ざらりとする。
「あっこが蒼介に会いたがってたよ。」
また一歩、こちらに向かって近づいてくると、
お化粧の香りなのか、香水なのか、
ふんわりと大人の匂いが漂う。
「うぜえ。消えろ。」
蒼介さんが、
目を合わせないまま
冷たく言い放つ。
「あー、こわっ。
相変わらずだね。
じゃ、またね、蒼介。
洋二くんによろしく言っといて。」
笑いながら肩をすくめて去っていった
その華やかな女の人たちを
黙って見送った。
「……ごめんな、モモ。」
視線を落として
気まずそうに謝る蒼介さんに、
笑顔で応える。
「全然大丈夫っ!」
こんなこと気にしてたら
蒼介さんとは一緒にいられない。
だから、全然、大丈夫。
頭上に広がる青い空を仰いで
大きく息をすった。
華やかな女子大生のグループが
目の前の芝生を横切り、
足を止めた。
「あれ、もしかして、蒼介?」
ツヤツヤの赤い唇が、
蒼介さんの名前を口にする。
その瞬間、
心臓がドクンと嫌な音を立てる。
「消えろ。」
表情を固くこわばらせた蒼介さんが
目を合わせないまま、
冷たく呟いた。
「あ、その子なんだ、噂の新しい彼女!
可愛いーー!!」
蒼介さんのイラだった様子を
気に留めることもなく
その綺麗な女の人たちが
近づいてきた。
蒼介さんの、…お、ともだち…?
のどの奥が、ざらりとする。
「あっこが蒼介に会いたがってたよ。」
また一歩、こちらに向かって近づいてくると、
お化粧の香りなのか、香水なのか、
ふんわりと大人の匂いが漂う。
「うぜえ。消えろ。」
蒼介さんが、
目を合わせないまま
冷たく言い放つ。
「あー、こわっ。
相変わらずだね。
じゃ、またね、蒼介。
洋二くんによろしく言っといて。」
笑いながら肩をすくめて去っていった
その華やかな女の人たちを
黙って見送った。
「……ごめんな、モモ。」
視線を落として
気まずそうに謝る蒼介さんに、
笑顔で応える。
「全然大丈夫っ!」
こんなこと気にしてたら
蒼介さんとは一緒にいられない。
だから、全然、大丈夫。
頭上に広がる青い空を仰いで
大きく息をすった。