番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
「ご、ごめんね。
由梨ちゃんにもりなちゃんにも
心配かけてごめんね。

あのね、全部知ってるの。
知っててつきあってるの」


それを聞いて、

驚いた顔で由梨ちゃんとりなちゃんが
私を見つめる。


「あの、蒼介さんがいろいろな人と
つきあったり
遊んだりしてたことも、

全部わかってて
つきあってるの。」


「モモ……」


「年上の元カノさんが
たくさんいたことも知ってるの。

でも、今は私のこと
すごく大切にしてくれてて、

想ってくれてるのもわかるから
彼のこと、信じようって思ってる。

ただ、あの、それでもたまに
不安になっちゃうことがあって。 」


「そりゃ、そんな相手なら
不安にもなるよ。
モモは本当にそれでいいの?」


由梨ちゃんがさらに強い口調で
尋ねてくる。


「違うの、由梨ちゃん。

不安になるのは、
私が男の人とつきあうのに
慣れてないから。

噂話みたいなのを、

ちょっと耳にしたり
目にしたりすると、

すぐ不安になっちゃう私がいて。

蒼介さんは全然悪くないの。

あの…私が彼女でいいのかなって
思いがいつもどこかにあって…

だから………」



そこまで言って、
なぜだかポロリと涙が零れた。



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