番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
「モモ?!」
「ちょっと、モモ?!」
「あれ…?
……なんで、だろう…。
なんで涙がでるんだろう…」
どうしてだろう…
ポロポロとこぼれる涙がとめられない。
悲しいわけではないのに。
蒼介さんのこと、信じてるのに。
すごく大切にされてるのに…
どうして…だろう…
「モモ……」
りなちゃんが心配そうに続けた。
「彼とちゃんと話してみたら?
感じてることとか
不安に思ってることとか、全部。ね?」
「ん。」
「そっか……。」
そう言って由梨ちゃんは
小さくため息をついた。
「モモが全部わかってて
つきあってるなら
私もなにも言わないよ。
でも、なにかあったら
いつでも相談にのるし、
もしもモモを
泣かせるようなことがあったら
私が殴りにいくから
その時はすぐに言ってよっ!」
そう言って
由梨ちゃんが腕まくりをした。
由梨ちゃんが
蒼介さんを殴るところを想像したら
なんだかおかしくて
プッと吹き出してしまった。
「…ありがとう。」
いつもいつも
こうして
みんなの優しさに支えられてる。
由梨ちゃんとりなちゃんの優しさに
胸がいっぱいになる。
ちゃんと
蒼介さんと話してみよう…