番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
でも…それは、違う。
もしあの日、
葉山くんと会っていたとしても
私は葉山くんとつきあってはなかった。
だって、私は…
そう思った瞬間、
ぐっと拳を握った蒼介さんが
その拳をそのまま葉山くんへ
大きく振りあげた。
グワァンという鈍い音がして
思わずギュッと目をつぶった。
物音ひとつしない静けさが怖くなり
ゆっくりと目を開くと…
蒼介さんの右手が、
葉山くんの頭すれすれに
壁を殴りつけていた。
蒼介さんが硬く握りしめた
右手からは、
血が赤く滲んでいる。
「そ、蒼介さん、手!!血が!!」
「モモ、黙ってろ!」
鬼のような形相をした
蒼介さんに制止されて、
身動きが取れなくなった。
壁の前で固まる葉山くんを
蒼介さんが鋭い表情で睨みつける。
重い沈黙に
潰されてしまいそうになった。
と、蒼介さんが葉山くんに向かって
頭を下げた。
「悪い…モモのことは諦めてくれ。」
もしあの日、
葉山くんと会っていたとしても
私は葉山くんとつきあってはなかった。
だって、私は…
そう思った瞬間、
ぐっと拳を握った蒼介さんが
その拳をそのまま葉山くんへ
大きく振りあげた。
グワァンという鈍い音がして
思わずギュッと目をつぶった。
物音ひとつしない静けさが怖くなり
ゆっくりと目を開くと…
蒼介さんの右手が、
葉山くんの頭すれすれに
壁を殴りつけていた。
蒼介さんが硬く握りしめた
右手からは、
血が赤く滲んでいる。
「そ、蒼介さん、手!!血が!!」
「モモ、黙ってろ!」
鬼のような形相をした
蒼介さんに制止されて、
身動きが取れなくなった。
壁の前で固まる葉山くんを
蒼介さんが鋭い表情で睨みつける。
重い沈黙に
潰されてしまいそうになった。
と、蒼介さんが葉山くんに向かって
頭を下げた。
「悪い…モモのことは諦めてくれ。」