番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
翌日の放課後、
事情がよくわからないまま
蒼介さんと待ち合わせをして
駅近くのカフェに入った。
するとあの日、
駅で蒼介さんと一緒にいた
西学の制服を着た綺麗な女の人が
先に席に座って
蒼介さんのことを待っていた。
顔立ちのはっきりしたすごく綺麗な人で
それでいておっとりとした
柔らかい雰囲気が漂っている。
読モ…とか、ミス西学って
もしかすると、この人のこと…?
ただ綺麗なだけではなくて
パッと目をひく
特別な雰囲気をまとっている。
蒼介さんの表情は硬くて
よく読み取れない。
すると、
その女の人は
蒼介さんの隣にいる私の姿に
気づいた途端、
目に涙を浮かべて声をつまらせた。
蒼介さん、やっぱり、この人…と……?
蒼介さんとつないだ手に
思わずギュっとちからを込める。
手にちからを込めた私を
驚いたような顔で見つめた蒼介さんは
コツンと私の頭をたたいた。
「バカモモ。
なに不安になってんだよ?
誤解すんなよ。
あんたも、なんで泣いてんだよ…。
モモが誤解すんだろ。
あのな、
こいつは、
モモは、
俺の彼女なんだって。」
そう言って、
蒼介さんは
つないだ手を
その女の人に見せた。
「こいつは佐伯モモ。
で、一樹の妹。
見ての通り、俺の彼女だよ。」
「佐伯……?」
私の名前を聞いてその女の人は
心底驚いた顔をして動きを止めた。
事情がよくわからないまま
蒼介さんと待ち合わせをして
駅近くのカフェに入った。
するとあの日、
駅で蒼介さんと一緒にいた
西学の制服を着た綺麗な女の人が
先に席に座って
蒼介さんのことを待っていた。
顔立ちのはっきりしたすごく綺麗な人で
それでいておっとりとした
柔らかい雰囲気が漂っている。
読モ…とか、ミス西学って
もしかすると、この人のこと…?
ただ綺麗なだけではなくて
パッと目をひく
特別な雰囲気をまとっている。
蒼介さんの表情は硬くて
よく読み取れない。
すると、
その女の人は
蒼介さんの隣にいる私の姿に
気づいた途端、
目に涙を浮かべて声をつまらせた。
蒼介さん、やっぱり、この人…と……?
蒼介さんとつないだ手に
思わずギュっとちからを込める。
手にちからを込めた私を
驚いたような顔で見つめた蒼介さんは
コツンと私の頭をたたいた。
「バカモモ。
なに不安になってんだよ?
誤解すんなよ。
あんたも、なんで泣いてんだよ…。
モモが誤解すんだろ。
あのな、
こいつは、
モモは、
俺の彼女なんだって。」
そう言って、
蒼介さんは
つないだ手を
その女の人に見せた。
「こいつは佐伯モモ。
で、一樹の妹。
見ての通り、俺の彼女だよ。」
「佐伯……?」
私の名前を聞いてその女の人は
心底驚いた顔をして動きを止めた。