番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
親父の勤務している病院の裏に
小さな公園があったことは、
おぼろげに覚えている。
「そしたら、
1人で公園で遊んでいた蒼介くんが、
モモの乗っていたブランコを
だまったまま
ゆっくり押してくれたの。
しばらくして、
モモは泣き止んでね。
でも、
気がついたら
今度は
モモの背中を押してた蒼介くんが
泣いてたのよね。
手の届くところから
2人を見てたのに、
私、なんて声をかけたらいいのか
わからなくて……」