番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
「蒼介くん、君のことは
いい青年だと思っている。

だから君が、

誰とどんな付き合いをしていようが
口を出すつもりはないよ。


中学、高校と
君がどんな生活を送っていたか
私もよく知っているしね。


ただね、
だからこそ…というか、

モモは、
私の娘は、別だ。


モモを君と
個人的につきあわせるわけにはいかない。

そんなことは
君も考えてみたら
分かるだろう?

自分が今までしてきたことを
よく考えてみなさい」



隙を与えないパパの言葉に、

蒼介さんは唇を噛んで俯いた。



「パパっ?!」


あまりに酷い態度に
思わずパパに駆け寄る。



「せっかく来てくれたのに、
どうしてそんなこと言うの⁈」



パパは私の言葉に耳もかさずに
話し続ける。



「蒼介くん、

君のことは

息子のように可愛いとも思っているし、
期待もしている。


しかし、
これとそれは全くの別問題だよ。


モモがしかるべき年齢になったら
しかるべき相手を
私が探すつもりでいる。


モモはまだ子どもだ。
君ならいくらでも相手がいるだろう。

申し訳ないが、

モモのことは
今日限りで忘れてほしい。」



そう言って、

パパは蒼介さんにくるりと
冷たく背を向けた。

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