番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
ひとときの夢のような時間は
終わりを告げ、
喧騒と人混みの溢れる現実に
引き戻された。

遅々として進まない人の流れのなか
蒼介さんと手をつなぎながら
ゆっくりと駅に向かって歩いた。


「すごく綺麗だったね。」


「ああ。」


「ハートの花火、
すごく可愛かったなぁ。」


「え?ハート?
あ、あれハートだったのか。
なんかが失敗したやつかと思ってた。」



「……………。」



あれ?

蒼介さん、歩き方がなんだか……




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