番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
「蒼介さん、もしかして、足、痛い?」


「ちょっと草履でマメできたかもな。
ま、このくらい大丈夫。
ってかモモは草履、大丈夫か?」


「私はサンダルだから。」


「げ、ズリい……。
来年は俺もそうしよ。」


「来年?」


「そ、来年の花火大会。」


「………うん!

あ、蒼介さん、
あのベンチ空いてるっ。」


歩道沿いに見つけた小さなベンチに
蒼介さんを座らせて、

その足元にしゃがみこんで
鼻緒で赤くすりむけた指に
バンソウコを貼った。


「これで大丈夫だと思うんだけど……
……立てる?」


「うわっ、いてっ。……ちょっ無理。」


「え?」


「立つのも歩くのも、
ちょっと無理だな、こりゃ。」


「ええっ?!」


「だから、今夜は手近なところに
泊まるしかねぇかなぁ…。」



「は?!」



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