番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
蒼介さんが立ち去ったのを
見届けたパパは、

バタンバタンと音をたてて
書斎に引きこもったきり出てこない。



「ママ、どうしよう…っ。

まさか、こんなことになるなんて、
思ってなかった…」



不安で声が出てかすれる。



パパはお兄ちゃんには
厳しかったけれど

私にはすごく優しかった。


だから、
あんなに怒っているパパを見たのは
生まれて初めてで、

すごく…、びっくりしたし、

怖かった…。



なにより、

蒼介さんにあんなひどい態度をとるなんて…



蒼介さんに
嫌な想いをさせてしまったことが、

申し訳なくて、悲しくてたまらない。



ソファに寄りかかり、
じっと固まっていると、



そんな私の心のうちを読んだのか、


「あら?想像つかなかった?」


と相変わらずニコニコと
ママが答えた。


「え?」

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