番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
帰りの電車のなかで
蒼介さんの両腕に抱え込まれながら
小さく謝った。


「蒼介さん、
今日は心配かけてごめんね」


「ああ?ま、いいよ。
けど、あんま妬かせんな。

つうか、今日、すごい混んでんな。」


「ん。」


でも、そんなに
車内の混雑を感じないのは
扉を背にした私が苦しくならないように
扉に両手をついて
蒼介さんが
人混みから守ってくれているから。


蒼介さんの大きな胸にコツンと
おでこをくっつけると、
蒼介さんの大きな手が
頭を柔らかくなでる。


いつものことなのに、
でも、やっぱり、
まだ慣れなくて
緊張して、
ドキドキして……


< 41 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop