番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
「マジで勘弁しろよ。

土曜日バイト終わって自宅戻って、

明け方4時まで親父のグチ、
聞かされたんだぜ?


お前の中学時代の素行の悪さも、
タチの悪い連中とつるんでたことも

親父全部知ってたぜ?」



マジか……


「お前、なんでわざわざ、
親父のところに…

モモと付き合ってる、なんて知ったら
あの親父が許すはずないだろ…

思ったよりアホだったか?」



そう言って一樹は

呆れながら、

目の前の椅子に座った。



「そうか。…そうだよな。

うちの親ともよく会ってるみたいだし。

そりゃ、分かるか……

マジで俺、 判断力落ちてるな。

正直、反対されると思ってなかったんだよ」



視線を落とすと、
一樹が心底呆れたように首を傾げた。


「どうして、そう思えるのかが
本気で謎なんだけど?

親父、日本刀磨きながら
お前の愚痴言ってたぞ。

かなり、目つき危なかったぞ?」



メスでもなくて日本刀か…
本格的にヤバいな…


「佐伯先生には
すげー気に入られてるって

本気で思ってたんだよ……」



ポツリと漏らした本音。

喜んでもらえると
本気で思ってた。

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