番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
「落ち着け、一樹。」


「蒼介のせいだっつうの。

…まぁ、しばらくは
親父を刺激するようなことは
やめておけよ。」


お前のことも、刺激しないように
気をつけるよ。


「にしても、
モモに若い医者でも紹介されたら
たまんねぇ」


そう言って
床に転がる一樹のカバンを
拾ってやりながら

ため息をついた。


「ああ、
それは心配しないで大丈夫。

親父、院内の若手で
だれかモモの相手に…
と思って探してたら、

無性に腹立って
誰を見ても許せなくなって

全く仕事になんなかったらしいから…。

職場で探すの
やめたっつってた。」



佐伯先生、ご乱心か……



「ま、そのうち、
親父も落ち着くだろ。」


軽く笑って、

金色の髪を揺らしながら
教室を出て行った一樹をみて

もう一度ため息をついた。
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