番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
***
土曜日の朝、
カバンに荷物をつめて
コーヒーを飲んでいるパパとママに
声をかけた。
「じゃあ、予備校行ってくるね。」
「お昼は向こうで?」
ママがいつもの
明るい笑顔で応える。
「うん。食べてくるね。
いってきます」
「………」
背中を向けたまま
なにも言わないパパ。
パパ、まだ怒ってる…
でも、『行くな』とは言われてないから…
いいよね。
ううん、『行くな』って言われても、
行くんだから。
だって、蒼介さんはなにも悪くないもん。
静かに玄関の扉を閉めると、
家から少し離れた場所に
背の高い蒼介さんの姿が見えた。
「おはよ、モモ。」
私服になった蒼介さんは
すごく大人びていて
全然高校生に見えない。
いつものことだけど、
なんだか、恥ずかしくて、
ううっ…
目が合わせられないっ。
「そ、蒼介さん、おはよう」
ドギマギしてしまって
ちゃんと顔を見ることができずに
視線を落としながらそう言うと、
骨ばった指先で
クイッと顎を持ち上げられた。
わわっ!
「どうした、モモ?
親父となんかあったか?」
「!!!」
「お前、顔、真っ赤だぞ?」
いきなり目の前に、
蒼介さんの顔が迫る。
蒼介さんの鋭い瞳がとっても綺麗で…
ドキドキし過ぎて、
声が出ないよっ。
落ち着け、自分っ!
「あの、パパはとりあえず大丈夫
……です。
出てくるときは特になにも
言われなかったから…。
予備校で蒼介さんに会うのは
パパもわかってるかと……」
「つうか、なんでいきなり敬語?」
「…え?!」
クスクス笑いながら
蒼介さんに片手で頬を包まれた。
「モモ、朝からなんでそんなに
テンパってんだ?
大丈夫か?」
そんなに急に顔を近づけられたら
全然大丈夫じゃないよ〜っ。
土曜日の朝、
カバンに荷物をつめて
コーヒーを飲んでいるパパとママに
声をかけた。
「じゃあ、予備校行ってくるね。」
「お昼は向こうで?」
ママがいつもの
明るい笑顔で応える。
「うん。食べてくるね。
いってきます」
「………」
背中を向けたまま
なにも言わないパパ。
パパ、まだ怒ってる…
でも、『行くな』とは言われてないから…
いいよね。
ううん、『行くな』って言われても、
行くんだから。
だって、蒼介さんはなにも悪くないもん。
静かに玄関の扉を閉めると、
家から少し離れた場所に
背の高い蒼介さんの姿が見えた。
「おはよ、モモ。」
私服になった蒼介さんは
すごく大人びていて
全然高校生に見えない。
いつものことだけど、
なんだか、恥ずかしくて、
ううっ…
目が合わせられないっ。
「そ、蒼介さん、おはよう」
ドギマギしてしまって
ちゃんと顔を見ることができずに
視線を落としながらそう言うと、
骨ばった指先で
クイッと顎を持ち上げられた。
わわっ!
「どうした、モモ?
親父となんかあったか?」
「!!!」
「お前、顔、真っ赤だぞ?」
いきなり目の前に、
蒼介さんの顔が迫る。
蒼介さんの鋭い瞳がとっても綺麗で…
ドキドキし過ぎて、
声が出ないよっ。
落ち着け、自分っ!
「あの、パパはとりあえず大丈夫
……です。
出てくるときは特になにも
言われなかったから…。
予備校で蒼介さんに会うのは
パパもわかってるかと……」
「つうか、なんでいきなり敬語?」
「…え?!」
クスクス笑いながら
蒼介さんに片手で頬を包まれた。
「モモ、朝からなんでそんなに
テンパってんだ?
大丈夫か?」
そんなに急に顔を近づけられたら
全然大丈夫じゃないよ〜っ。