番外編☆獣系男子×子羊ちゃん
「彼氏終わるまでずっと待ってるの?」


「うん。」


「あとどのくらい?」


「20分くらい。」


「じゃ、その間に
一緒に宿題やっちゃう?」


「ううん。」


そう言って、首を横に振った。



「彼氏が嫌がる?」



ぶんぶんと、首を横にふる。



「私が、困る」



すると、葉山くんが少し意地悪く
口をゆがめた。


「そっか。佐伯さんの彼、
有名だもんね。

かっこよくて。
遊び慣れてて。

遊んでる男ほど、
彼女には厳しいからね。
大変だね、佐伯さんも。」


葉山くんの言葉に驚いて顔を上げる。



「何も知らないのに、
どうしてそんなこと言うの?」


このひと、ひどいっ。



「じゃ、佐伯さん、またね。」



私の言っていることには耳も貸さず

言いたいことだけ言って
さっさと帰って行く葉山くんの後ろ姿を

呆然と見つめた。




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