竜胆〜りんどう〜

「どうするもこうするも…なあ
…今言った通りにするだけだ
瑠李を甘やかす…それも徹底的に
オレのウデん中でドロドロの甘々に
アイツを溶かしてやるよ
…オレなしじゃ生きられねぇくらいにな」

ククっと喉の奥で笑う

「…アンタ
本気…なの…」

今度はオフクロが眉間にシワを寄せ
オレを睨みつける

「アンタ…あの子は
「オフクロに言われなくてもわかってる
けど…思い出した
アイツと約束してたコトを…」

「約束…?」

懐かしい記憶
アイツとの指切り…

「ああ…
だがその前に…
今のこの状況が気にいんねぇな
アイツを援助してた八神が
コケにされたっつうコトだ…
オヤジ…」

オヤジは瞑っていた目を開け頷いた

「確かに…京吾の言う通りだ
オイ、坂谷…松橋を調べろ
場合に寄っちゃあ…わかってるな」

へいと一言残しこの部屋を後にした坂谷

秀を見るとまあな…
ハッキリ言や
アイツ一人蚊帳の外って感じだろう

だが、秀への説明は後だ



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