私の初恋は彼女持ちの状態から
●翔真side
俺はスマホをポケットに入れながら戻った。
心優は、テスト勉強をしていたが俺が戻ってきたのに気付くと、心配そうな顔で「 翔真、どうだった? 」と首をかしげながら聞いてきた。
可愛すぎる。
これは狙ってやってるのか?
それとも、無自覚でやってるのか?
俺は落ち着きながら、goodマークを作って心優に向けた。
すると、ぱぁっと笑顔に変わった。
そしたら、心優から思いも寄らない言葉が出てきた。
「翔真の気になる人ってどんな人??経情?」
これはラッキーなのか?
告白できるか?
そりゃあ、経情だ。
どんな人かかぁ。もう言うしかない。
俺は言った。
「おう。小さくて、可愛くて優しい人。」
そう言うと、心優は何かを考えていた。
多分経情の中で探しているんだろう。
そう思っていると、
「分かった。海未ちゃんでしょ。」
全然ちげーよ。
まあ、俺の言ったことに当てはまるけど好みじゃねーし。
俺が違うと言うとまた考え出して、こんどは迷いながら言ってきた。
「じゃあ、真姫ちゃん?」
またまたちげーよ。
おれが違うというと。
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