君がため惜しからざりし命さへ
「あ、みぃちゃーん!
此処に居たんだ!
一緒に戻ろー♪
皆も待ってるよ」
「うんっ♪
じゃあね~
ミリアちゃん、よかったら また一緒に よろしくね♡♡」
最初と同じ、ふわふわ した笑顔を残して、天使は去って行った。
待っていた たくさんの女子に囲まれて、
にこにこ と 楽しそうに笑いながら。
…何だろう。
私に普通に話し掛けてても、"標的"に されない子を、初めて見た。
何だろう…、まさに"天使"って感じ。
彼女の周りには、
そんな天使オーラに惹き付けられてか、人が集まって来るみたい だった。
―私も こんな風だったら、
違う人生 送れてたかも。
彼女みたいに、可愛く笑えてたら……。