君がため惜しからざりし命さへ
ワッフル、かぁ…。
そういや、全然 食べてないな 笑
って言うか そもそも、女の子と放課後にスイーツを食べに行く っていう事 自体、
高校 入ってから、初めてだ。
「………」
「ミリアちゃん、どうしたの…?
もしかして…
今更だけど、甘い物 嫌いだった!?」
美冬ちゃんが慌てふためいたように そう言った。
「いや、そういう訳じゃなくて…。
何か…、
感慨 深くて 笑」
「?」
「誘ってくれて、ありがとう」
―声を掛けて来てくれたのが、天使みたいな貴女で よかった…―
…って、それは さすがに声に出せなかったけど。
「ううん、どう致しまして!」
にこにこ笑う貴女は可愛くて、ワッフルみたいに ふわふわ してて 甘い香りが漂っていて…、
幸せは きっと、こんな中に あるんだろう と、思った。