君がため惜しからざりし命さへ




死の淵。


蒼い命。




…深紅。




それから………。








「――――――ア゛ァァァ……ッ――」




断末魔。




…別に聴きたい訳じゃ、ない。


寧ろ もう、聴きたく…ない。




でも、

そう しなければ 生きて行けない。




生きる為に必要な物…

人間の心臓を抉り出せば、必ず聴こえる声。




恐怖に満ちた眼。


怯えた眼。




別に こんなのが 見たい訳でも無いのに。





< 23 / 36 >

この作品をシェア

pagetop