君がため惜しからざりし命さへ
何処に居ても
何を していても、
…私は私でしか、ありません。
みんなに拒絶されていても、
私は私を辞める事は出来ないのです…。
『…おいでよ。
一緒に地獄に落ちてあげる』
「!」
空から言葉が降って来て、
私は はっ と 顔を上げました。
…それは いつかの、
大好きな貴方の言葉でした。
さっき純白の王子様が指し示した場所…地獄に、
1人では行きたくないけれど、
貴方と一緒なら、それも いい。
本気で そう 思っていたのに。
…貴方は、約束を破りました。
どんなに願っても、
貴方が地獄に連れて行ってくれる事は、もう ありません…。