君がため惜しからざりし命さへ
目を閉じれば 目蓋に浮かぶ、残像。
嘲笑い、陰口を叩く人、人、人。
塞いでも塞いでも、声は鳴り続け…
叫びたくても、喉から音は出て来ません。
ねぇ 誰か助けて……
"助けなんて来ないよ"
"誰が助けてくれる って言うのさ"
"君の味方なんて何処にも居ない"
"みんな君が消える事を願ってる"
"どうして君なんかが生まれて来たの?"
"何の為に生きてるの?"
"この世界に君が生きてる意味なんて無いよ"
"早く死ねば いいのに"
私を助けてくれる人は、何処にも居ないのですか…?
私は何の為に生きているの……?
蛙の輪唱が突然 ぷつっ と 止まり、目を開けると
目の前は変わらず、真っ暗闇でした。