無口な彼が欲望に忠実すぎて甘い
「あっ!!…えーっと、
買い出し?職員室?」
不思議な強制力が何故か心地よくて
半ば無意識に返事をしてしまってから、焦って続けた。
今度はどこだろう。
『違う
俺と付き合って』
「うん?」
目を見開いているだけで思考が追い付かない。
ひたすら目の前の整った顔をみていると、
「っ?!?!」
突然近付いて来た白井君に、びっくりして半歩後ずさると
―――ぎゅっ
突然、今度は両手をいっしょくたに、ぐっと握り込まれた。
その間ほんの、1.5秒。
彼はすぐに手を離して、そのまま教室を出ていった。
―――もしかして、握手?