隣の津川さん
あまりに突然過ぎて何がなんだかわからなかった。



でも・・・これは・・・もしかしたら・・・。



もしかしたら・・・夢かしら?




本田は今、津川さんに抱きしめられている。



「本田さん、無事でよかった・・・。」



津川さんはそうつぶやくと、なおさら力を入れて本田を抱きしめる。



「つ・・・津川さん?」



葛巻さんも宮田のばあさんも何が起こったのか理解できず、ただあんぐりと口をあけてちゃぶ台の前に座っている。
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