隣の津川さん
「僕がマンションの手前にさしかかったとき、エントランスに見慣れない人物が現れたんです」
「それって……!」
「そう。サラさんです」
「あんた、その話も聞いてたのかい」
宮田のばあさんも呆れ顔だ。
「僕はピンときました。この人絶対怪しいって」
「ちがうだろ。美人だからついて行ったに決まってるさ」
葛巻さんも悪態をつく。
「僕はお風呂セットをもっているのでちょっと不利でしたが、元住人としてこのマンションのことは何でも知っています。よってサラさんに気づかれることなく尾行することができたんです」
「それって……!」
「そう。サラさんです」
「あんた、その話も聞いてたのかい」
宮田のばあさんも呆れ顔だ。
「僕はピンときました。この人絶対怪しいって」
「ちがうだろ。美人だからついて行ったに決まってるさ」
葛巻さんも悪態をつく。
「僕はお風呂セットをもっているのでちょっと不利でしたが、元住人としてこのマンションのことは何でも知っています。よってサラさんに気づかれることなく尾行することができたんです」