隣の津川さん
『津川には気をつけろ!』


やっぱりあいつが犯人だったんだ。



そうわかった瞬間、庄司の頭の中に何かがひらめいた。






そして庄司、黒い封筒をつかんだままいきなり駆け出した。


庄司は階段を三段抜かしで一気に駆け下り、マンションのエントランスに出る。


そこで、ハイヒールの外国人女性を見つけた。


「ちょっと!!」


庄司は後ろから彼女の肩をつかんで後ろを向かせる。

そして黒い封筒を女の目の前に突き出した。



「これ!」


女は驚いたように封筒を見つめ、庄司の手から奪おうとする。


「カエシテ!」

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