隣の津川さん
「うーん、今日もいい天気!」
ミス・バタフライ号は快調に土手のサイクリングロードを飛ばす。
「本田さーん」
後ろから追いかけてくるのは津川さん。
やっと一緒になれたっていうのに、まだ本田さんなんて呼んでいる。
もちろん本田も津川さんと呼んでいるのだが。
「今日は定時で帰れますか?」
「はい」
「じゃあ帰りに宮田さんのコロッケ買ってきましょう」
「ハムかつもつけてくださいね」
二人で並んで自転車を走らす。
並ぶ自転車の間が若干狭まっていることに二人は気づいていない。
幸せだな。
愛する人と暮らせるってやっぱりいい。
左下に見える荒川の水面が銀色に光る。
そこへ!
後ろからピンク色のマウンテンバイクが強引に二人の間に割り込んできた。
「パパ、オイテイカナイデ!」
津川に向ける甘えた声。
サラだ!
「パパ、シュミワルクナッタワネ。コンナブサイクトケッコンスルナンテオカシインジャナイノ!」
言いたい事だけ言って
本田にアッカンベエをして走り去るサラ。
ミス・バタフライ号は快調に土手のサイクリングロードを飛ばす。
「本田さーん」
後ろから追いかけてくるのは津川さん。
やっと一緒になれたっていうのに、まだ本田さんなんて呼んでいる。
もちろん本田も津川さんと呼んでいるのだが。
「今日は定時で帰れますか?」
「はい」
「じゃあ帰りに宮田さんのコロッケ買ってきましょう」
「ハムかつもつけてくださいね」
二人で並んで自転車を走らす。
並ぶ自転車の間が若干狭まっていることに二人は気づいていない。
幸せだな。
愛する人と暮らせるってやっぱりいい。
左下に見える荒川の水面が銀色に光る。
そこへ!
後ろからピンク色のマウンテンバイクが強引に二人の間に割り込んできた。
「パパ、オイテイカナイデ!」
津川に向ける甘えた声。
サラだ!
「パパ、シュミワルクナッタワネ。コンナブサイクトケッコンスルナンテオカシインジャナイノ!」
言いたい事だけ言って
本田にアッカンベエをして走り去るサラ。