隣の津川さん
「よし!津川さんとこのパーティー行ってやろうじゃない!!」

本田はクローゼットの中から、本田の中ではいけてる服を出してベッドの上に並べてみた。

続いてバッグ、靴、アクセサリー。

5種類ほどコーディネートしてみたが、どうもぴんと来ない。

やるときはやるわ!中途半端にやるなんてありえない。

しかし普段教員でジャージばかり着ているので、最近のトレンドなんてまったくわからん。

しかも本田は自転車通勤。

ヘルメットもかぶるので、髪型はなるべく手のかからない万年ショート。

本田はどう考えてもおしゃれとは無縁の生活しかしていなかった。

このときほど自分のライフスタイルを呪ったことはない。
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