隣の津川さん
区立しらさぎ小学校2年3組が私の職場。
今日も7時40分に到着。無事で何より。
職員室に到着し自分の席に座ると、回覧が。
「玉岡先生と草刈先生のご結婚を祝して職員有志でお祝いを贈りたいと思います。賛同してくださる方は、三千円を幹事の河本までお願いします。」
何これ?
はーっ、そうだったんだ。知らなかった・・・。
「あのう、河本先生、お祝いの3千円です。」
河本先生はうちの小学校のいちばんの若手。
だいたいこういう面倒なことは彼の役回りになっている。
「いやあ、すみません。本田先生。」
河本は名簿をチェックして茶封筒に三千円をしまった。
「あのう、つかぬ事をお聞きしますが・・・。」
本田が切り出した。
「お二人はいつからお付き合いしてたんでしょうか?」
河本は呆れたような顔で言った。
「まさか、本田先生知らなかったんですか?もう半年くらい前から公認の仲ですよ。」
「えっ、もしかしてみなさんご存知なのですか?」
私のリアクションに驚いたようで、河本は回答に口ごもってしまった。
「はあ。」
彼の頭の中では、とっさにいろいろなことが思いめぐった。
本田先生は35歳独身
→彼氏がいる気配なし
→玉岡・草刈カップルは気遣って本田の前ではカップルに見えないように行動
→周囲も本田を気遣ってカップルネタは避ける
→本田先生はこの事実を知るきっかけを持ち合わせていなかった。
一瞬河本の目に憐れみの色が写った。
「えっと・・・授業の用意をしないと・・・。」
河本はしらじらしく言い訳をして本田のもとを去った。
今日も7時40分に到着。無事で何より。
職員室に到着し自分の席に座ると、回覧が。
「玉岡先生と草刈先生のご結婚を祝して職員有志でお祝いを贈りたいと思います。賛同してくださる方は、三千円を幹事の河本までお願いします。」
何これ?
はーっ、そうだったんだ。知らなかった・・・。
「あのう、河本先生、お祝いの3千円です。」
河本先生はうちの小学校のいちばんの若手。
だいたいこういう面倒なことは彼の役回りになっている。
「いやあ、すみません。本田先生。」
河本は名簿をチェックして茶封筒に三千円をしまった。
「あのう、つかぬ事をお聞きしますが・・・。」
本田が切り出した。
「お二人はいつからお付き合いしてたんでしょうか?」
河本は呆れたような顔で言った。
「まさか、本田先生知らなかったんですか?もう半年くらい前から公認の仲ですよ。」
「えっ、もしかしてみなさんご存知なのですか?」
私のリアクションに驚いたようで、河本は回答に口ごもってしまった。
「はあ。」
彼の頭の中では、とっさにいろいろなことが思いめぐった。
本田先生は35歳独身
→彼氏がいる気配なし
→玉岡・草刈カップルは気遣って本田の前ではカップルに見えないように行動
→周囲も本田を気遣ってカップルネタは避ける
→本田先生はこの事実を知るきっかけを持ち合わせていなかった。
一瞬河本の目に憐れみの色が写った。
「えっと・・・授業の用意をしないと・・・。」
河本はしらじらしく言い訳をして本田のもとを去った。