隣の津川さん
「ほ、本田さん、僕と付き合ってください!」

庄司は意を決したようにそう言い切ると、頭を下げて右手を差し出した。

これって、一昔前のねるとんかい?

って、庄司さんの年じゃ知らないか。



「し、しかし、ちょっと待ったー!!!」



横から出てくる人がいるわけもないので、本田さん、自分で言っちゃったけど、ちょっと庄司さん、どうしてそういう展開になっちゃうの?



「ちょ、ちょっと、庄司さん・・・。」

「はい?」

「庄司さんいくつだっけ?」

「23ですけど。」

「げ!」

一回り下じゃん!

「あの、せっかくそんな風に言っていただいて申し訳ないんだけど、私、庄司さんよりすごーく年上だし・・・。」

「それなら知ってます。35歳でしょ。」

「なんで、知ってんの?」

「えっと、葛巻さんから・・・。病院に付き添ってもらったとき、人生相談もしてもらいました。」

く、葛巻さんめ・・・。
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