隣の津川さん
「葛巻さん曰く、僕みたいなタイプには本田さんがぴったりだって言うんですよ。たしかに、僕もちょっとお姉さん的な人のほうがいっしょにいて楽っていうか・・・。」

ちょ、ちょっと、庄司さん!

もじもじしないでくれる!

それになんなの、その展開。

納得いかんよ。

「それに、現実的に、僕と本田さんが一緒になればお互いの夢が叶うって言うか・・・。」

「なにそれ?」

「僕は小説家になりたい。本田さんはとりあえず結婚したい。公務員の本田さんと結婚すれば、僕は小説の執筆に専念できますから。ほら、お互いの夢が実現しますよ!」






こいつ・・・やっぱり腐っとる!!!






「あのねえ、はっきり言っとくけど、私は別に結婚できればいいってそういうふうに思っていないから。」

「じゃあ、どういうふうに思ってるんですか?」

「私は・・・私は・・・。」

「・・・?」





「自分の愛を貫きたいだけなのーーー!!!!」






言っちゃった・・・。
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