隣の津川さん
眠気防止にテレビでもつけようとリモコンを手に取ったとき、廊下の方から何か荷物を引きずるような鈍い音がした。
恐る恐るドアを開けてみると、ダンボールを引きずる男がいた。
恐ろしく大きなダンボールを隣の部屋に入れようとしているのだが、どうしても入らないらしい。
本田が体半分だけ出した状態でその様子を見ているのに男が気がついた。
男はダンボールから手を離し、こう言った。
「いやあ、初めまして。隣に越してきた津川です。」
年は50才くらいだろうか。
長身で細身。
めがねをかけている。
津川と名乗るその男は、フレンドリーな笑顔を浮かべながら、本田に握手を求めてきた。
「あっ、本田です。」
あっけにとられながらも、本田は握手に応じたが、さらに硬直してしまった。
「すみません、うるさかったですよね。急遽引越しになってしまってこんな時間にすみません。」
男は「では」と会釈をして、自分の仕事の続きに戻った。
恐る恐るドアを開けてみると、ダンボールを引きずる男がいた。
恐ろしく大きなダンボールを隣の部屋に入れようとしているのだが、どうしても入らないらしい。
本田が体半分だけ出した状態でその様子を見ているのに男が気がついた。
男はダンボールから手を離し、こう言った。
「いやあ、初めまして。隣に越してきた津川です。」
年は50才くらいだろうか。
長身で細身。
めがねをかけている。
津川と名乗るその男は、フレンドリーな笑顔を浮かべながら、本田に握手を求めてきた。
「あっ、本田です。」
あっけにとられながらも、本田は握手に応じたが、さらに硬直してしまった。
「すみません、うるさかったですよね。急遽引越しになってしまってこんな時間にすみません。」
男は「では」と会釈をして、自分の仕事の続きに戻った。