僕が熟女を口説く時
飲み会当日・・・


俺はこの日のためにたくさんの情報誌を見て店を探した。


そして夜景が綺麗に見えると噂のこのレストランを見付け、すぐに予約した。


ちょっとキザかもしれないけど、
千秋さんをここに連れて来たいと思っていたんだ。


「わぁ、すごいね?」


「でしょ? 一度来てみたかったんですよ。 ここでよかったですか?」


「うん、最高だよ。」


俺達はちょっと洒落たワインを飲みながら、
ちょっと高いコース料理を食べ、楽しい時間を過ごした。
会社の話やドラマの話で盛り上がったり、
昔の芸能人の話題を出して年代の違いで千秋さんをからかったり、
ちょっと膨れた千秋さんを見て可愛いと思ったり。

そして子供の話をする千秋さんは本当に嬉しそうで、やさしい母親の顔をしていた。


よかった、千秋さんの楽しそうな笑顔を見れて。
この店も喜んでくれたみたいやし、千秋さんのいろんな顔が見れた。
ここに千秋さんを連れて来られて、今日一緒に過ごせて本当に良かった。


なんかいい感じで来てる、これならちょっとは千秋さんと・・・


もしかしたら千秋と良い関係になれるんじゃないか、俺はそんな淡い気持ちを抱いていた。


楽しい時間があっと言う間に過ぎて、店を出る時間が来た。


「俺、ちょっと御手洗い行ってきますね。」


「ちょっと!」


千秋さんは俺の腕を掴んだ。


「どうしたんですか?」


「出る時は一緒に。」


バレてた? 


先に行って会計済まそうとしたのに、千秋さんにはバレていたみたいだ。

やっぱ俺は大人の男にはなれんなぁ・・・


「はい。」


俺が素直にそう答えると、千秋さんはニコッと微笑んだ。


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