【完】私なりの愛のカタチ。
10*。過去
それから時が経ち、
10月も半ばになり、
涼しさが顔を出し始めた。
「えー!トモくん!転勤しちゃうの?」
「その呼び方やめてくれよ~」
「いいじゃん!」
学校から帰ろうとした時、
キャッキャと女の子の声と、
男の人の声が廊下から聞こえてきた。
通り道だったから私はその横を通り抜けた。
“トモくん”っそう呼ばれていた人は…
「俺、一応こんなだけど、
“先生”だぞ!」
由奈ちゃんのクラスの担任の若い先生。
そして……