【完】私なりの愛のカタチ。
「…また、行こうな」
……っ!
私の家の外に付いている電気が、
私達を照らす。
圭ちゃんの顔も少しオレンジ色に見える。
その中で圭ちゃんは
私に笑ってくれていた。
子供の頃のような、
私の会いたかった笑顔。
「…笑ってくれた」
「え」
「前に言ったでしょ?
圭ちゃんに笑ってって。
その時は笑えないって言ってたのに。
今、ちゃんと笑えてたじゃん…!
圭ちゃんっ良かった……っ」
私の目には嬉し涙が浮かんでいた。
圭ちゃんは私の後頭部に手をやり、
私をその大きな手で、
腕で包んだ。