【完】私なりの愛のカタチ。
「…もう、愛が湊の話し出すから、
逢いたくなった!」
「あ、ごめん…」
でも機嫌治ってるっぽいから、
よかった…かな?
「まぁ、とりあえず第一志望にしてみる。S大」
「うん!頑張って!」
「そういえば愛は?
幼なじみ先輩に付いてくの?」
「うーん…どうだろ。
圭ちゃんはやりたいこと見つけるために、
この街から離れるって言ってたから、
付いていかないほうがいいかな?って
考えてるよ。時々会うとかでもいいかなって」
関西と関東。
遠すぎるよね……
「…遠距離…かぁ…
大丈夫?愛、心配性だから、
耐えられなさそうだけど」
「だ!大丈夫だよ…!」
「なんでそんな怒って…」
「あ、いや…ちょっと図星だったから…
今、自分でも大丈夫かな?って
考えちゃったから……」
「…寂しいよね…
ずっと一緒だった人が突然遠くに行っちゃうんだもんね。湊もそうだし。
いつアメリカに帰るか分かんないもん…
気が気じゃないよね」
やっぱり…寂しい。
けど、圭ちゃんのやりたいことが見つかるまでは
絶対に邪魔はできない。
だから…
「うん…でも、
やっぱり私は付いていかない!
こっちでやりたいことする。」