【完】私なりの愛のカタチ。




あれから何時間経ったんだろう。

時間も見れないまま、
圭ちゃんの腕の中にいる。


ずっと抱きしめられてて、
苦しいのに…嬉しくて。


このまま時間が止まっちゃえばいいのにって。


そんなふうに思った。



「このまま時間止まんねぇかな…」


「…シンクロした」


「え?」


「私も同じこと考えてた。
『このまま時間が止まっちゃえばいいのに』って。
でも…このまま時間止まっちゃったら、
圭ちゃんと離れないといけないっていう、
寂しい気持ちが続いちゃうから
止まんないでいい。

4年後圭ちゃんと会えた時なら
いつ時間止まってもいいや。」



「そうだな。俺も寂しい気持ちのまま
止まるのはゴメンだな」


少し圭ちゃんの顔が
寂しそうになったように感じたのは私だけかな…?


お姉ちゃんの時を思ってしまったんだろうか。




< 235 / 256 >

この作品をシェア

pagetop