【完】私なりの愛のカタチ。
あれから何時間経ったんだろう。
時間も見れないまま、
圭ちゃんの腕の中にいる。
ずっと抱きしめられてて、
苦しいのに…嬉しくて。
このまま時間が止まっちゃえばいいのにって。
そんなふうに思った。
「このまま時間止まんねぇかな…」
「…シンクロした」
「え?」
「私も同じこと考えてた。
『このまま時間が止まっちゃえばいいのに』って。
でも…このまま時間止まっちゃったら、
圭ちゃんと離れないといけないっていう、
寂しい気持ちが続いちゃうから
止まんないでいい。
4年後圭ちゃんと会えた時なら
いつ時間止まってもいいや。」
「そうだな。俺も寂しい気持ちのまま
止まるのはゴメンだな」
少し圭ちゃんの顔が
寂しそうになったように感じたのは私だけかな…?
お姉ちゃんの時を思ってしまったんだろうか。