【完】私なりの愛のカタチ。
さっきもその話をしてたのに
メールしてくれるなんて。
「案外、圭ちゃんも私と同じで、
だいぶ寂しいのかな…?」
そう考えたら、すごく嬉しくなった。
私はゆっくり目を閉じて
そのまま眠りについた。
そして翌朝、
学校に行き2年生最後の授業を終えた。
「もう、明後日卒業式だね。」
「そうだね……」
放課後教室にまつりとヨウくんと
私が集まり、そんな話をした。
「そういえば、明後日卒業式終わったら
幼なじみ先輩は関西に行くんだっけ?」
「うん…そうみたい。
早く関西に慣れたいって」
「そうなんだ…」
「寂しくなるな」
「うん…!でも…大丈夫。
私も頑張るから…!
圭ちゃんが頑張るって言ってるもん。
私が落ち込んでたらダメだって思ってるから!」
私はまつりとヨウくんに向かって
ガッツポーズをした。
すると、立っていたヨウくんが
座っている私の頭にポンと手を乗せ、
「永瀬なら大丈夫だ」
そう言って、笑ってくれた。