【完】私なりの愛のカタチ。






「ありがとう…ヨウくん…っ」


「何!オレはいつも永瀬を見てたからだよ。」


「…ほんとにありがとう」



私は静かに目線を下げて
そう呟いた。


「さすがだな!陽斗!」


「そうだろ?さすがだろ?」


「あはは!私、ふたりがいれば、
あ、3人だ!湊くん含めて、
まつりとヨウくんがいれば元気になれる!
寂しくっても大丈夫になれる!
みんなと出会えてよかった。」



私はそう言って、笑った。



「永瀬、まだ別れの言葉は早いぜ?
あと1年あんだよ?それに、
オレらが卒業しても、ずっと友達だしな」


「ほんとだよ!ていうか、
あたしだって愛や陽斗、湊がいれば
幸せだし笑えるよ!元気にだってなる!」


まつりはそう言って私を抱きしめる。
そしてその上からヨウくんも抱きしめてくれた。


そのぬくもりはとっても暖かくて。



大切な友達を持てた事を
幸せだと改めて感じた。




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