【完】私なりの愛のカタチ。
17*。ありったけの愛
そして、卒業式も終わり
私は、圭ちゃんを見送るために
駅へ圭ちゃんと向かった。
駅に着くなり名前を呼ばれた。
「…愛?」
「へ?あ、何?」
「また頑張って笑ってる」
「え、そんなことないよ…」
「ホントかな?」
そんな事を笑顔で言ってしまう圭ちゃんは
余裕があるように思えた。
そして駅員さんに
見送るだけと伝えてホームへ向かった。
「…愛、」
「何?」
「ありがとう」
「え?」
「俺、愛に沢山のこと教えてもらった。
華はみんなの胸の中に居るとか、
忘れてないからずっと華は居るとか。
笑ってるといいことあるとか。」
圭ちゃんは少し目に涙を浮かべながら
噛みしめて話してくれた。
「…時間を動かしてくれてありがとう」