【完】私なりの愛のカタチ。
「愛、ありがとう。色々ごめんな」
「え、あ、うん。気にしないで!
私がしたいだけだから」
切なそうに謝る圭ちゃんを見て
少しだけ胸が痛む。
だけど、それを隠して
私はにっこり微笑んでこたえた。
しばらく、圭ちゃんとの間に
沈黙という空気が流れた。
そしてその沈黙を破るかのように
お昼すぎにガク先輩がお見舞いに来た。
「こんにちわ~!
あ、愛ちゃん来てたんか!」
「あ、はい。着替えを持って来たんです」
「そっかそっか!!あ!これ。」
ガク先輩はそう言って
私に花束を渡した。
「お見舞い~」
「ふふ。ありがとうございます。
花瓶に水入れてきますね」
私は、そう言って、
花瓶を手に病室を出た。