【完】私なりの愛のカタチ。
6*。動き出す時間
あの日から、
私は、圭ちゃんの入院する病院には行かなくなった。
圭ちゃんが一週間前に退院した話だけは、
ガク先輩が、勝手に話してくれてた。
そして、圭ちゃんに顔を合わせることなく、
夏休みに入ってしまい、
今日はまつりと由奈ちゃんの
バレーの試合を見に来ている。
「頑張るからね!愛、応援しててよ!」
「頼んだよ~?愛ちゃん!」
「応援してます!頑張れ!」
私は二人とハイタッチして、
観客席に戻った。
しばらくすると開会式が行われて、
試合が始まった。
バレーのことは、
お姉ちゃんのおかげで何となく、
わかっていたから、
とても楽しかった。