【完】私なりの愛のカタチ。
「え?それはね、
その笑顔にしたい人のことを
めっちゃ考えるかな。オレはね?
笑顔にしたい!どうすれば笑うかな?
って考える。
初めから人を笑顔にはできないから、
考えるだけ。
そしたら、いつかは笑ってくれるかな?
みたいな考えだよ。」
………
「…そうなんだ。ありがとう」
「ん?誰か笑顔にしたい人居るのか?」
「うん…ちょっとね?」
「あ、前言ってた人か?
会えないって言ったあの。」
私は、コクンと首を動かした。
「そっか!永瀬なら、
絶対笑わせられるよ!」
そう言って元気をくれた。
「ありがと……」
「愛ー!陽斗ー!
焼きそば食べるー」
何歩も前を歩いていた
まつりがそう叫んでいるから、
私とヨウくんは走ってまつりと湊くんの元に向かった。
そして、焼きそばを買い、
花火が一番見えそうな場所を探した。
多分…いいところを見つけられた私達は
その場に腰を下ろし、
焼きそばを食べ、花火が上がるのを待った。